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草 木 染 め

草や木の葉は、採集してすぐ染めます。採集して日が経つと酸化して 染まりにくくなったり、色合いが変わってしまうからです。

採集時期は花をつける最盛期の朝が良いと思います。ほとんどの草は春から夏にかけてです。常緑樹の場合は新緑の頃よりも秋以降の緑色が濃くなってからがよく染まるようです。

その他、わざわざ採集しなくても、家庭にある身近な物でも染材になる物がたくさんあります。
お茶コーヒーの出し殻、たまねぎの外皮春菊やわらびの茹で汁などです。カレーやシチューを作る時、隣のコンロで たまねぎの外皮を煮出して 木綿のハンカチを染めてみて下さい。淡い黄色に染まります。木綿の場合、色止め(媒染)は、味付けのりなどに入っている乾燥剤(石灰)でも出来ます。

草木染めの色は、どれも微妙なやさしい色合いです。同じ染材、同じ媒染で染めても、染める度に少しずつ違う色が出ます。今度はどんな色が出るのかなぁと思いながら、それも楽しみの一つです。
羊毛の場合は、発色や堅牢度を良くする為に、まず媒染します。媒染剤には、ミョウバン:アルミ:錫:銅:クロム:鉄などがあり、それぞれ違った色合いが出ます。ゆっくり時間をかけて温度を上げていき、30分から40分煮沸します。
採集した草木や乾燥保存しておいた枝や実やコチニールなどの染材を水から入れて煮沸して、染液を作ります。染材によっては、7回も8回も煮出すものもあります。
媒染と同じく、ゆっくり時間をかけて温度を上げていき、30分から40分煮沸します。温度が下がっていく間にも染まりますので、完全に冷めるまで一晩そのまま放置します。

最後にぬるま湯でよく洗い乾燥させます。
羊毛は、急激な温度の変化と摩擦でフェルト化しますので、最初から最後まで、あまりかき混ぜたりしないようにします。






草木染について
もっと詳しくお知りになりたい方

お勧め!!

植物図鑑としても使えるほど大きな写真と詳しい見分け方なども載っている本です。

3冊出版されていますが、特に“続・続 草木染 染料植物図鑑”に載っている緑色の出し方と“中媒染”は参考になります。

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草木染 染料植物図鑑
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“草木染”
植物染料による染めは、
山崎 斌(あきら)氏によって
昭和5年に “草木染”と命名されたそうです。




古代染色二千年の謎とその秘訣
その山崎 斌先生の息子さんの著書です。

私は、漠然と生地や毛糸が“最初は白”と思っていたのですが、
山崎青樹さんの本を読んで全く違っていたことを知りました。

古代、樹皮や草を裂いて繊維状にして、
編んであるいは織って身につけた事から始まったので
最初はそれぞれの草木の色そのままなんです。

おそらく、それを柔らかい繊維にする為に川などで晒していて、
漂白出来ることを知り、“白”が誕生したそうですよ。

白が出来て初めて“染色”も始まったのです。

古代の五色は、紫、赤、黄、白、黒といわれています。
紫は紫草、赤は茜、黄は黄蘗(きはだ)・刈安・クチナシなどで染めた色。
黒はハンノキ・樫・椎・五倍子などでの泥染めの色だそうです。


そういう興味深いことがたくさん載っている本です。


古代染色二千年の謎とその秘訣
山崎青樹著

古代染色の研究とその実際の染色にたずさわってきた著者が、解明されてきた古代染色の謎について紹介する。
古代染色に隠されていた科学的な手法について解説。
カラー口絵で様々な手法の秘訣を紹介する。


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山崎 青樹さんは、
「高松塚古墳女子群像」の服色を再現されたことでも有名です。





草木染染色歳時記限定版   著者: 山崎青樹
出版社:美術出版社

草木染の染色を歳時記風に配列し解説したもの。
五十六図の写生画と五十六色の色帛を貼付。
草木染色名索引付き。

【目次】
新春 1月‐2月(紫草/紅花/蘇枋/魯格烏特/一位/ラック/肉桂/アカシアカテキュー/鬱金)/
春 3月‐4月(茜草/梅/櫟 ほか)/
初夏 5月‐6月(黄檗/槐樹/栴檀 ほか)/
夏 7月‐8月(現の証拠/薮苧麻/大待宵草 ほか)/
秋 9月‐10月(刈安/冬青/鎌柄 ほか)/
冬 11月‐12月(矢車附子/臭木/栗 ほか)





その他 山崎 青樹氏の著書がいろいろあります。





万葉草木染め
村上 道太郎著


奈良時代の“いろ”に関するドラマをエッセイ風にまとめた第一部と 身近な植物を取り上げ、キッチンで出来る“四季を染める”の第二部から成っています。
ただ色彩としての色だけではない“いろ”のお話を楽しめます。


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