紡ぎ車・紡毛機
この写真は 横型足踏みのつむぎ車(紡毛機)です。他にも縦型・卓上型や独楽のような手軽な形のものもあります。
手つむぎ工程(単糸)
- 紡毛機で手つむぎします(S撚り)
- 大きな糸枠に巻きなおす
- 蒸す
- よく乾かせてから糸巻き機で巻く
単糸の手紡ぎ糸は(自然にあるいは意図的に)細い部分と太い部分があって編んだり織ったりすると 手つむぎらしい素朴な感じが出ます。
手つむぎ工程(双糸)
- 紡毛機で下撚り(Z撚り)
- Z撚りの糸 2本を引き揃えて上撚り(S撚り)
- 糸巻き機で巻く
下撚りの時点で色を混ぜたり、違う色を引き揃えて上撚りすると また違った表情の糸が出来上がります。
材料の羊毛
市販の羊毛(原毛)は、ひつじさんの種類はもちろん、状態もいろいろあります。
フリース(羊毛をバリカンで刈った状態のままのもの)、スカード( 洗ってあるもの)、 トップ(カードをかけてきれいに繊維を揃え太いしの状にしてあるもの)、スライバー (細いしの状のもの)などです。
フリースを購入して 洗うところから始めるのも楽しいのですが、洗濯機で洗うように簡単には出来ませんので、とりあえず手つむぎしてみたいという初心者の方には、トップかスライバーを購入される事をお勧めします。
染編かざみでは、帽子用には ちょっとハリのあるコリデール種やロムニー種、ゴットランド種などを使って紡ぎ、薄手のマフラーなどには メリノ種やポルワス種を使うこともあります。
毛色について
わんちゃん&ネコちゃんの毛にいろんな色があるように ひつじさんも白だけではありません。
ベージュや茶色の毛があります。でも毛が真っ黒の子はいません。
写真は サフォーク種のひつじさんです。お顔と足は真っ黒ですね。でも、どの種類のひつじさんも毛が真っ黒の子はいないんです。
なので 黒の帽子やベストを編む時は、化学染料の黒を使うか、もしくは アルパカちゃんの毛を使用しています。
写真は 黒のアルパカちゃん。
アルパカの毛は 羊よりもクリンプ(天然のパーマ)が少なく、糸にすると少し重く感じますが、しっとりとした肌ざわりです。
手つむぎ毛糸の販売
染編かざみでは 手つむぎの毛糸を販売しています。
毛糸をお買い上げいただいた方には、御希望により 帽子やベストの簡単な製図をお付けしております。
★手織り用にはもう少し細くしたり、強く撚りをかけたり、左利きの方用には逆撚りに などの御注文も承っております。